ムグルサ、悔し涙に成長の予感=ウィンブルドンテニス

 四大大会初の決勝に臨んだムグルサが、女王セリーナを相手に健闘した。第1セットでリードを奪い、第2セットではマッチポイントを握られながら粘りを見せるなど見せ場をつくった。「楽しめたと思う。こんな舞台で戦えたことは誇りに思う」。勢いだけでは押し切れない印象も残したが、悔し涙を見せた21歳にはスタンドから温かい拍手が送られた。

 身長182センチ。サーブもストロークも威力があった。強烈なバックハンドで打ち勝つ場面もあり、最後まで諦めない姿勢には急成長を予感させる。スペイン女子選手としての21年ぶりの栄冠はならなかったが、セリーナも「残念がることはない。すぐにウィンブルドンで優勝できるはず」とスピーチで力を認めていた。