12日午後0時40分ごろ、栃木県小山市大川島のラーメン店で、駐車場に止まっていた小山市消防本部豊田分署の救急車が無人の状態で約10メートル進み、停車中のワンボックス車に接触した。乗っていた2〜7歳の子ども5人を含む男女10人が別の救急車で病院に搬送され、うち男性1人が軽傷。救急車はブレーキがかかっていなかったといい、県警小山署が詳しい原因を調べている。

 同署などによると、救急車はラーメン店から急病人の通報を受けて出動。駐車場に停車し隊員3人が離れた後、無人で進み出した。救急車を手で止めようとしたワンボックス車の男性(28)が打撲で軽傷を負い、車内にいた9人も搬送されたが無事だった。

 救急車はオートマチック車で、エンジンをかけたまま停車していた。衝突後に調べると、シフトレバーは「D(ドライブ)」に入った状態で、サイドブレーキはかかっていなかったという。同署は運転していた救急隊員から詳しい事情を聞いている。 

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