FirefoxはXULを除外して再構築する手法について議論をはじめた

オフサイトにおいてFirefox開発者とコミュニティが、ブラウザの背景にある技術を刷新するための議論を実施した。

メーリングリストでは、FirefoxエンジニアリングのディレクタDave Camp氏は、"私たちはXULとXBLからFirefoxを移動させるつもりです"と言い、集まりからの持ち帰りをまとめた

Firefoxは2つの主要なコンポーネントで構成される: レンダリングエンジン(Gecko)とUIである。これらの議論の中心はUI周りの2つの技術XMLユーザーインターフェイス言語(XUL)とXMLバインディング言語(XBL)についてである。Camp氏は次のように続けた:

XULとXBLはWeb技術ではないため、これらはHTMLのように注目されることはありません。パフォーマンスの問題は解決できず、Geckoに不必要な複雑さをもたらします。これはベテランのWeb開発者でも高速化することが困難です。これは、誰の助けにもなりません。

この変更の方向がセットされているが、前進させる具体的な手順は存在していない。最大の問題のひとつは、これがアドオン開発者にどのような影響を与えるかである。XULでつくられたアドオンは新しいブラウザUIで動作するように書き換える必要が出てくる。

MozillaのシニアテクノロジストラテジストJosh Aas氏は、この動きのメリットを説明した:

  1. GeckoでXULとXBLをサポートする必要がなくなる。
  2. Mozilla固有の言語を学習する必要がなくなるため、Firefoxに貢献するのが容易になる。
  3. Mozillaは、Web技術を使用してFirefox自身のような複雑なアプリケーションを構築するために必要なことについて学習する。

直感的なリアクションはモダンHTMLやCSSを使ってUIを再構築することだが、これは確定していない。Android向けFirefoxの同社の実績では、ネイティブUIを使っており、他のプラットフォームでの戦略を複製する議論を見ることができる。しかし、この動きは異なるチャレンジである。

なにが起きるのかを予測するには時期尚早だとCamp氏はInfoQに語った。議論の場においてチームは「XULから離れるための議論を始めた。議論は、主に調査と近い将来に試すことができる手段を特定することに焦点を当てている。この作業に関する明確なプランやタイムフレームは決まっていない。」と彼は言う。