勉強しなきゃいけないときに必死で無視してたけど大して意味はなかったのか...。
来る日も来る日もやってくるプッシュ通知。いつも何かしらの通知音が鳴ってるよ、なんて人もひょっとしたらいるんじゃないでしょうか。フロリダ州立大学の研究によると、通知音が鳴っているだけでもわたしたちの集中力は削がれてしまうみたいです。
研究では212人の学生に次のような動画を使ってテストを実施。1秒ごとに数字が変わったらキーボードをタップするという簡単なものですが、数字の「3」が表示されたときは何もしてはいけません。これ、意外と集中力が必要。
はじめは全ての参加者が、何もジャマするものがないままでテスト。2回目は、何人かの参加者の着信音もしくはメッセージの通知音を、特定の時点で鳴らすようにしました。すると、着信かメッセージかに関わらず2回目のほうが成績が悪くなる結果に。
しかも、テキストや着信の内容を実際にチェックしたのかどうかは、ほとんど成績に影響しなかったみたいです。ちなみに、プルルルみたいな長めの着信音でも、短いプッシュ通知の音でも、影響は変わらなかったとのこと。どんな通知であれ、「受けとった」と認識した時点で集中力は削がれてしまうということです。
たしかに通知を受けとると、タスクに関係ないことがあれやこれやと浮かんできたりしますよね。「誰からの電話だろう?」とか「何のメッセージかな?」とか。あのもやもやする感じ。研究者によると、この「気になってもやもやする状態」から抜けだしたいからこそ、携帯電話を四六時中チェックしてしまうような症状が起きるのかもしれないそうです。何とかしてこういうのに負けない強靭な集中力を身につけたいものですね...。
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source: The Atlantic、academia.edu
(Haruka Mukai)