クアルコム、独禁法違反の疑いでEUが調査開始

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クアルコムのチップが良すぎるから…?

EUは、世界最大手の通信用チップメーカー・クアルコムが独占禁止法に違反している疑いがあるとして、2つの件で調査を始めました。まずひとつめは、独占的にチップを買う約束をしたメーカーに対して、クアルコムがお金を支払ったのではないかという疑い。もうひとつは、製造コストを下回る「略奪的価格設定」を行って、他社を競争から締め出そうとしたのではという疑い。どちらも圧倒的なシェアを悪用した行為と見られているみたいです。

EUが問題視するのも仕方ないかもしれません。というのも、最近の電話でクアルコムのチップが入っていないものはほとんどないからです。クアルコムはEUの発表に対し、「懸念はない」としていますが、EUの調査には協力をすると話しています。

欧州委員会の競争政策担当、マルグレーデ・ベステア委員は今回の調査を始めた理由について、以下のように声明を発表しています。

ハイテク企業には製品の価値で競争をしてほしいと考えています。携帯電話やタブレットのような電子機器を使っている人たちと私たちは、最終的にお金を払っただけの価値を得ることを確かにしたいのです。効果的な競争は、イノベーションを活性化させるための最良の手段でしょう。

うーん、確かにそうかもしれないです。他のチップメーカーは今がチャンスだったりして。


source: EU via Engadget
Gary Cutlack - Gizmodo US[原文
(conejo)

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