手帳にはさめる強力ソーラーパネル、ついに発売で大注目

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これなら手帳生活に戻りたくなる?

外出先でのスマートフォンやタブレットのバッテリー切れ。皆さんはどのように対処しておられますか? 最近では常にモバイルバッテリーを携帯しているユーザーも少なくないそうですね。でも、モバイルバッテリーだって充電しておかないと使えなかったり、いちいち乾電池を補充しなければならないタイプのものもあったり……。

もっとエコにスマートなモバイルデバイスのチャージを進めましょうとのコンセプトで、今年初めに米国ラスベガスで開催された「2015 International CES」において、極薄ソーラーパネル「Solar Page」が初披露。まるでシステム手帳の1ページのように携帯しながら、太陽光の下で手帳を開いておいて充電し、いざとなったら上部のインデックス・タブからケーブルをつないでガジェットをチャージできる仕様が大きな注目を集めていました。


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まだCESでのデモンストレーション公開当時は試作段階にありましたが、ついに「Solar Paper」という正式名称で発売することが決定しました! 現在はクラウドファンディングのKickstarterにおいて、来月20日まで先行販売がスタートしていますよ。1枚のSolar Paperのサイズは、7.5インチ(約19cm)×3.5インチ(約8.9cm)と、ほぼお札の大きさに収まるコンパクトサイズです。しかもソーラーパネル部の厚みは、わずかに0.15インチ(約3.8mm)とだけあって、これなら長財布に入れて持ち運ぶことだって可能かも~。


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ソーラーパネルからの電源供給というと、エコでクリーンなエネルギーというイメージはあっても、実際には充電容量が少なく、あまり使いものにならないという印象があったりしませんか? ところが、Solar Paperは薄くて小さいわりに強力ともアピールされており、1枚2.5Wの出力のソーラーパネル本体を、マグネット式で簡単につないで増やし、電源供給量の大幅アップまで図ることができるんですよね。

例えば、Solar Paperを2枚セットにし、5Wの出力を確保したとしましょう。Solar Paperを開発したYolkの説明では、これでiPhone 6をバッテリゼロの状態から2時間半でフル充電可能になります。さらにSolar Paperをつないで、4枚セットの10Wの出力が得られると、iPad Air 2をバッテリゼロの状態からでも4時間でフル充電できるとされていますよ。


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夏休みにアウトドア派のモバイルユーザーにつきまとうのは、キャンピング先などでガジェットの充電環境が思うように整わない悩み。でも、こうしてSolar Paperをバックパックに装着して、ギラギラと照りつける太陽の下を歩いていけば、それだけで貴重な電力を蓄えていくことができるようになります。1枚のSolar Paperの重さは4.5オンス(約130g)と軽いので、これなら荷物がかさばると敬遠される心配もなさそうですよ。

気になるSolar Paperの発売価格ですけど、見開き2枚セットの標準タイプ120ドル(約1万4000円)、3枚セットが160ドル(約2万円)、4枚セットの最大容量タイプが200ドル(約2万4000円)となる見込みです。ただし、現在開催中のKickstarterでの先行販売セールでは、標準タイプを69ドル(約8000円)から購入できるようですね。

Yolkは、Solar Paperの売上げ目標額を5万ドル(約600万円)にセットしてKickstarter販売をスタート。ところが、早くも先週末の時点で40万ドル(約4800万円)を大きく上回る支持を集めています。まだ終了まで1か月を残しながら、ここまでSolar Paperが注目され、予想以上の資金集めに成功していることから、今後の販売体制の充実にも期待が高まっていますよ。

なお、Kickstarterの入札者のもとには、早ければ今年9月中にもSolar Paperが届けられる予定となっています。すでに最安価格のセットは売り切れてしまってはいるものの、まだ各タイプとも入札オーダーは可能です。日本国内への発送にも対応するということなので、正式発売前に手に入れたい人は挑戦してみてもいいかもしれませんね。


source: Kickstarter

Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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