レンガを美しく積み重ねるロボット


強くて頑丈なレンガ。でも、そんなレンガは、軽いわけでもなく、通気性の良さもありません。積み上げるのも大変なレンガですが、スイスの会社がロボットの助けを借りて軽々と通気性も兼ね備えた格子状のレンガの構造物を作っちゃいました。

Gramazio Kohler建築事務所は、ロボットアームの手を借りてレンガを格子状に汲み上げました。2階建ての建物の横にただ慎重に積み上げられていったかのようなレンガの構造物、重力に逆らっているようにも見えるジグザグ状の構造です。


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Claudia Luperto Fotografie


でもこれを実現できたのは何もロボットのおかげだけではありません。レンガそのものにも秘密があるんです。レンガの内部にはハニカム状の空洞が開けられているほか(これは航空宇宙設計の、飛行機をなるべく軽くするためにかさばる素材を軽量化するデザインの応用なんだそう)、接着剤のついたジョイントで接合すれば高く積み上げることが可能になっています。


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Gramazio KohlerはROBmadeというロボットアームを開発しました。ファサードのパターンになるようレンガを配置して、接着剤をつけていきます。もちろんロボットの助けなしで作ることだって可能ですが、ROBmade君のおかげでより簡単にできちゃいます。



ここ数年、Gramazio Kohler建築事務所のロボットたちは大忙し。事務所の担当しているプロジェクトの中にはかなり小さなプロジェクトもありますが、ロボットの働く様子を見れば、これがもっと大規模なプロジェクトでも機能することが容易に想像できます。複数階層の建物だってまるでブロック遊びかのように積み上げてくれちゃうことでしょう。建設現場にすでに途中まで組み上げられたユニットが届いてそれを高層ビルにできちゃう「プレハブ高層ビル」はもうすでに現実となっています。でもこのレンガ積み上げロボを応用すればプレハブ高層だってユニットごとジェンガみたいに積んでいけそうです。

Gramazio Kohlerからの動画をもう少し見てみましょう。どれもロボットによる補助とともに作られたもので、吸音パネルによるもの、折られた紙を載せていくもの、木材で作られたものなんですが、それぞれに凄いですよ。



source: Gramazio Kohler via ArchDaily


Alissa Walker - Gizmodo US[原文
(abcxyz)

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