結局どうなの? Windows 10の各テックメディアの反応まとめ


おおむね好評みたいですね。

Windows 10がやってきました。無償アップグレードを予約して、デバイスの互換性も問題なければ準備万端。とはいえ、アップグレードしといたほうがいいの?と迷ってる人もいるはず。そこで、各テックメディアがWindows 10についてどう思ってるのか、反応をまとめてみました。

Windowsのようなソフトウェアの評判は真っ二つにわかれることが多いのですが、Windows 10についてはいつもより意見が一致しています。次の4つの点については特に。


● Windows 8よりもいい(もちろん)
● 新しいスタートメニューと検索はおおむね改良されている
● Cortanaも予想してたよりマシ
● 現在のビルドはバグが多いので、何週間もしくは何カ月かは待ったほうがよさそう。ただし、いずれ必ずアップグレードしたほうがいい


ギズモードでも続々とレビュー記事を更新していますよ。

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The Verge / Tom Warren

Windows 10はとてもわくわくさせられています。Dell XPS 13みたいな優れたハードウェアでWindows 10を使ってるけど、操作していて楽しいです。このところMacBook Airはあんまり使ってないですね。個人的に、マイクロソフトはよい方向に進んでいると思います。ユーザーからのフィードバックやアイディアを受けとめて活かしていく。これはWindowsを「使わないといけない」ものから「使うのが楽しい」ものにしていくうえで、最適な方法です。

だめなバージョンの次に、よいバージョンが発表される。これってWindowsのサイクルですよね。Windows 10ではWindows 8の問題点が改善されているし、それこそわたしたちが待ち望んでいたものです。


Yahoo Tech/David Pogue

おそらくみんなWindows 10を気に入ると思います。アップグレードは無料だし、みんなアップグレードするでしょう。

ただし、今すぐにアップグレードしないほうがいいかもしれません。個人的には6週間くらい待ってみることを推奨します。それまでにマイクロソフトがバグを修正していくれるはずです。また、そのころには多くのソフトウェア会社がWindows 10バージョンをリリースしているでしょう。


Recode/Walt Mossberg

ほぼ最終ビルドをテスト実行したときは、バグがとても多かったです。特にWindows 10の、最も魅力的な機能のCortanaに問題がありました。マイクロソフトがアップルのSiriに対抗して開発している音声アシスタンス機能。ついにWindows Phoneからパソコンにやってきたと思ったのに。

とはいえ、他の新機能は信頼できそうです。古さと新しさのバランスがちょうどよくて、(バグさえ修正されたら)Windows 10はWindowsファンも納得できるよい選択のはずです。

ただし、合格点には達したというだけです。おそらくWindows 8が「画期的」ではなく「進化の延長線上にある」ものだったとしたら、Windows 10のようになったのではないでしょうか。これでMacユーザーがWindowsに乗り換えて、開発者が戻ってきたり、Windows Phoneが復活したりするかは微妙な気がします。

アップグレードを迷っている人には、数ヶ月間は待つことをおすすめします。プロダクトがもっと安定して信頼できるようになるまでは。


Wired/David Pierce

詳しいことを言う前に、これだけは言わせてほしい。Windows 10へのアップグレード絶対やるべき。Windows 7もしくは8、XP、ME、3.1を使っているならアップグレードは必須。重要なバグが修正されるまで数週間は待ったほうがいいかもしれないけど、アップグレードはするように。無料で簡単。どのバージョンを使っていたとしても、よくなっていることを実感できると思う。


The Guardian/Jack Schofield

Windows 10で一番明確な変更点といえばスタートメニューです。これはWindows 7 ユーザーも納得できそうな作りです。Windows 7っぽいプログラムのリスト表示と、Windows 8のインタラクティブなタイルが一緒になっています。「すべてのプログラム」を選択すると、アルファベット順で表示されます。ただし、Windows 7やVistaユーザーになじみ深い検索ボタンは、タスクバーに移動しています。こっちのほうがよりアクセスしやすいようです。

スタートメニューから、タスクバーから、XPスタイルのデスクトップアイコンからも、プログラムを実行できます。なので、慣れたやり方を変えたくない人にもWindows 10は対応してます。


ZDNet/Mary Jo Foley

Cortanaは便利なツールではなく、楽しむための仕掛け。そんなふうに思っている人。もし、他のタスクに取り組んでるときに、Cortanaがリマインダーを送ってくれたらって考えてみてほしいです。「午後2時になったらビールを冷やすようにリマインドして」と入力してから仕事に取りかかる。新しい投稿を(ビールを夢見ながら)必死で書いて忘れちゃっても教えてくれる。これ、すごく便利なんです。

Windows 10でデスクトップとMetroが両立する状態にバイバイできることには、とても惹かれています。ユニバーサル(モダン)アプリとデスクトップアプリを、Windows 10の統合されたデスクトップで同じように実行できます。Windows 8と違って、タブレットモードにしない限りタイルでいっぱいの画面が表示されることはありません。すぐに表示されちゃって困るWindows 8のチャームも廃止されました。ただし、コンテンツの共有やメールを素早くできるような仕組みも残っています。


NYTimes/Brian X. Chen

初期のバグもありますし、Cortanaもまだむらのある作り。サードパーティーアプリもWindows 10への対応を進めている最中ですし、まだ完璧なアップグレードには至っていません。とはいえ、おなじみのインターフェースが使えること、セキュリティ上の改善点などを考えると、遅かれ早かれアップグレードするべきでしょう(特にWindows 7を使っていて、最新のセキュリティツールが入手できない場合は)。


Ars Technica/Peter Bright

がっかりした変更はいくつかありました。とくにタブレットモード。Windows 8ではタブレット向けに思いきった挑戦をしていて、これこそがデバイスの新しい操作のかたちだと思っていました。Windows 10はタブレットプラットフォーム向けではありません。ただし、Continuumで2つのデバイスを行き来できるようにしたのは、賢いやり方です。Windows 10はマイナスよりもプラスのほうが多いと言えそうです。まあマイナスがないのが一番なんですけどね。

Windows 10はおそらく最も優れたWindowsです。Windows 7や8からアップグレードした人は全員、より快適で優れたOSだと感じるはず。アップグレードできる人はみんなするべきだと思います。互換性の問題や制限がない限り、古いOSにこだわる必要はないでしょう。Windows 10は間違いなくよりよい選択ですし、数カ月たってもそれは変わらないはずです。

とはいってもわたしは数週間待つ予定です。もしかしたら数カ月後かも。


Wall Street Journal/Geoffrey A. Fowler

Windows 10の最大な問題は、仕事以外で使う必然性がないことです。家ではスマートフォンでモバイルアプリを使ったりウェブサイトを見たり。そのためにWindowsは必要ないわけです。むしろWindowsだとしっくりこなかったりもします。

Windows 10が教えてくれたのは、コンピューターのソフトウェアだけが、デジタル世界における快適さに直結するものではないこと。Windows 10では、はじめにマイクロソフトアカウントにログインする必要があります。BingやOneDriveのような、そこまで人気のない(かつ優れているわけでもない)サービスのために、ログインが必要なのはちょっとまずいやり方ではないかと思います。


Engadget/Devindra Hardawar

Windows 8を数年間使ってきたせいで、Windows 10で過去に戻ったような気分になりました。よい意味で。Windows 8ではマウスとキーボードがおまけみたいに扱われていて、これにはどうしても慣れることができませんでした。Windowsのパワーユーザーからも同じような話をたくさん聞きました。デスクトップでWindows 7と同じくらいの生産性が実現できている喜びは、みなさんも想像してもらえるはずです。たとえば、キーボードでWindowsキーをクリックすると、すぐにスタートメニューが表示されます。Windows 8では、スタートメニューが表示されるまで少し時間がかかったりしました。Windows 10ではWindowsキーを押すとすぐ何かしら検索できます。これは最もよく使う機能で、うまいこと改善されているなと感じるます。


Chris Mills - Gizmodo US[原文
(Haruka Mukai)