【北京時事】1日付の中国共産党機関紙・人民日報によると、習近平国家主席はこのほど、抗日戦争に関する研究を一層進めるとともに、「世論・宣伝工作を強化」するよう指示した。さらに「歴史を歪曲(わいきょく)したり、侵略戦争を否定・美化したりする誤った言論に対しては事実で反論しなければならない」と日本をけん制した。

 習主席は9月3日の抗日戦争勝利70年を控え、7月30日に政治局の集団学習会で発言した。軍事パレードなど一連の記念行事に向け、抗日キャンペーンが強まるとみられる。

 習主席は学習会の目的について「中国人民による抗日戦争の過程を回顧し、世界反ファシズム戦争勝利に果たした偉大な貢献を肯定するとともに、第2次大戦勝利の成果と国際的な公平・正義を守り抜く決心を示すことだ」と強調。記念行事を通じて「戦勝国」としての中国の貢献などを国際社会に誇示する狙いがある。

 その上で「盧溝橋事件(1937年)後の(日中)全面戦争の8年間だけでなく、(満州事変の発端となった)柳条湖事件(31年)後の14年間の歴史を重視して研究しなければならない」と指摘。史料の収集・整理のほか、宣伝・教育に力を入れるよう求めた。