中国人民解放軍の空軍長期戦略をまとめた報告書に、制空権の確保に向けて偵察力や攻撃力を、日本周辺を含めた西太平洋まで広げると明記していることが2日分かった。アジアシフトを強める米国を視野に、新型の戦略爆撃機や地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」など9種の「戦略装備」を開発・増強する必要があると強調している。

 空母建造など海軍による海洋進出が顕著になっているが、空軍も同様の拡張戦略を具体化し始めた。海洋をめぐる米国との対立は一層深まりそうだ。

 報告書は空軍幹部養成機関のシンクタンク「空軍指揮学院」(北京)が昨年11月に作成。

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