「百円の恋」が海外映画祭で2冠達成!主演・安藤サクラは女性初の受賞も | ニコニコニュース

「第4回CUT ABOVE賞」に輝いた安藤サクラ
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第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門作品賞をはじめ、国内映画賞10冠に輝いた武正晴監督作「百円の恋」が、海外の映画祭で2冠を達成した。

7月9~19日(現地時間)に米ニューヨークで開催された、北米最大級の日本映画祭「第9回JAPAN CUTS」で、主演の安藤サクラが「第4回CUT ABOVE賞 for Outstanding Performance in Film」に輝いた。日本映画に貢献した人物を称える同賞は、これまで役所広司、豊田利晃監督、北村一輝に贈られたが、女性の受賞は初となる。

さらに、7月16~26日に韓国で行われた第19回プチョン国際ファンタスティック映画祭では、最も注目すべきアジア映画に与えられる「NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)」を受賞した。同映画祭では、世界45カ国から寄せられた235作品が上映。邦画では成島出監督作「ソロモンの偽証」、吉田大八監督作「紙の月」、堤幸彦監督作「イニシエーション・ラブ」など33作品が出品されたが、「百円の恋」が唯一の戴冠となった。

今後も、カナダのファンタジア国際映画祭、米サンフランシスコ日本映画祭、仏KINOTAYO映画祭などへの出品や、中国、香港、台湾をはじめとする世界18の国と地域での公開も決定。スタッフ・キャストが全身全霊をささげた本作の快進撃は、とどまるところを知らない様子だ。

2012年周南映画祭の「松田優作賞」第1回グランプリを受賞した足立紳の脚本を、「イン・ザ・ヒーロー」の武監督のメガホンで映画化。不器用でどん底の生活を送っていた32歳の一子(安藤)が、中年ボクサーの狩野(新井浩文)やボクシングと出会い、変化していく姿を描く。