90日無料で使える「Windows 10 Enterprise」の配布がスタート

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1カ月の試用では物足りないあなたへ……。

Windows 10へのアップグレードは気になるものの、いざ本当に移行してよいものか迷っています。そんなユーザーは少なくないでしょうね。残念ながら、現時点ではPC版のWindows 10を無料で試せる「Windows Insider Preview」を、新しくライセンス認証してダウンロードすることができません。さらに、実際にWindows 10へアップグレードしてから1月以内であれば、気に入らなくても元のシステムに戻せるとはいうものの、かなりのリスクもあるようです。

ところが、このほどマイクロソフトは、新たに「Windows 10 Enterprise」試用版の無料ダウンロードをスタート! 32ビットバージョンおよび64ビットバージョンのISOファイルが、マイクロソフトのTechNet Evaluation Center経由で配信されています。現在のところ、Windows 10 Enterpriseの試用版は11言語のみの提供に限られていますが、うれしいことに日本語バージョンが含まれていますよ。無料アップグレードの対象外だったWindows XPやVistaのユーザーも、システム要件さえ満たせば、これで試しにWindows 10を使いまくれそうですよね~。

無料配信中のWindows 10 Enterpriseは、組織への導入を検討するために試用を希望する ITプロフェッショナル向けに設計されたとの説明にもあるとおり、決して初心者ユーザーが気軽にインストールするべきものではないかもしれません。とはいえ、利用条件は厳しいものではなく、マイクロソフトからの評価に役立つリソースを紹介するメールを受け取ることにさえ同意すれば、Microsoftアカウントでサインインするだけで使い始めることができます。なによりも試用期間が90日と長いため、3カ月じっくりとWindows 10を使い倒してから、導入すべきかどうかを最終的に決断できる余裕がありますよ。

なお、試用版の有効期限が切れてしまうと、デスクトップの背景が黒に変わり、システムが正規版ではないことを示す通知が表示されてしまいます。そして、1時間おきにPCがシャットダウンを繰り返すようになるため、日々の使用には耐えないものとなってしまうことでしょう。あくまでもインストールは自己責任で、3カ月後には再インストールを覚悟して臨めるユーザーが挑戦するようにしてくださいね。


source: TechNet Evaluation Center

(湯木進悟)