“ナマモノ”にはわりと寛容!? 韓国BL好き「ヤオニョ」の実態とは | ニコニコニュース

『弱虫ペダル(41)』(秋田書店)
日刊サイゾー

 NMB48の三田麻央が『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)でBL(ボーイズラブ)好きを公言。さらに、腐女子の間で「自分たちの中だけで楽しむもの」という暗黙のルールがある実在の人物のカップリング、いわゆる“ナマモノ”と呼ばれる同人誌を公開したことで、非難が殺到している。世の中、当ててはいけないスポットライトもあるが、ナマモノBLもそのうちのひとつなのだ。

 一方で、ジリジリと表舞台に浸透してきている日本のBL文化は、韓国にも大きな影響を与えている。韓国ではBL好きの女子のことを、日本へのリスペクトを残した「フジョシ」、または「ヤオニョ」と呼ぶ。

 「フジョシ」は日本のBL好きを指す「腐女子」をそのまま使っているが、「ヤオニョ」は、日本のBLを指す同人用語「やおい」に、女性を意味するハングルの「ニョ」が追加された造語だ。ちなみに、ほかにも「キプイン(貴腐人)」「オチョプイン(汚超腐人)」などの呼び方があるが、これらはすべて日本語から派生した呼称。これだけでも、日本が韓国BL界にどれだけの影響を与えているのかがわかる。

 また、韓国のヤオニョたちの好みの傾向も、日本の腐女子たちの後追いになっている。最近は、日本で大人気を記録したロードレース漫画『弱虫ペダル』が人気のようだ。ヤオニョたちの中には、こんな発言をする人も。

「トドマキは、公式でプッシュしているから程度だったんだけど、マナオノに釣られちゃいました……フフフ」

 この“トドマキ”や“マナオノ”というのは、カップリングを示すもので、日本のBL界でも使われる表現。この発言の場合だと、トドマキは東堂×巻島、マナオノは真波×小野田の組み合わせだ。ちなみに、ただ組み合わせたい人物の、名字や名前2文字を合わせているだけではない。名前の順番によって、“攻め”と“受け”が変わるのだという。こうした細かい部分にまで、ヤオニョは腐女子たちの影響を受けているのだ。

 しかし、日本腐女子と韓国ヤオニョの最大の違いは、前述した“ナマモノ”への反応だ。日本では肖像権やプライバシー尊重のために自重。少なくとも大っぴらには公開しないのがマナーだが、韓国では“ナマモノ”に対して割と寛容で、ヤオニョの中には、男性アイドルメンバー同士のナマモノ同人誌を描いて、本人にプレゼントする猛者までいるそうだ。

 むしろ男性アイドルグループは、ヤオニョの需要を考慮した上で、メンバー同士の濃厚な絡みを率先して行っている節もある。実際に、検索サイトで「東方神起」や「EXO」などとアーティスト名の後に、「イチャイチャ」と入力して検索すると、メンバー間のドキドキショットが満載であることがわかるだろう。収録中に、メンバーの肩に頭を乗せて居眠りしたり、ぐっと顔を近づけてひそひそ話したりと、ヤオニョたちの妄想をかき立てる行動が多い。一部ファンの間では、「K-POP好きはヤオニョの素質がある」とまで言われるほどなのだ。

「ホモが嫌いな女子はいません」

 これは、大学生オタクたちのユルい生活を描いて、一躍人気を博した漫画『げんしけん』の名言。確かに、日本から韓国へと着実に広まっているBL文化を見る限り、あながち間違っていないのかもしれない……。