「たけやー、さおだけー」の掛け声で知られる物干しざおの移動販売で、高額品を買わされたとの消費者相談が近年急増しているとして、国民生活センターは6日、「価格をしっかり確認し、納得できない場合はお金を支払わないで」と注意を呼び掛けた。

 同センターによると、「2本で千円」と宣伝する車を呼び止めると、販売員が「千円のさおは細くて弱い」「さびる」と数万円のステンレス製品の購入を迫る手口が一般的。高齢女性の被害が多く、断ってもすごまれたり、目の前でさおを切断されて買わざるを得ない状況に追い込まれたりする事例が多い。80代女性が約90万円を支払ったケースもあった。