6日、エジプト北東部スエズ運河を通る船舶(ゲッティ=共同)
共同通信社

 【イスマイリア共同】アジアと欧州を結ぶ国際海運の要衝、エジプト北東部スエズ運河(全長193キロ)の拡張工事が終わり、新水路(計72キロ)開通の記念式典が6日、同国北東部イスマイリアで開かれた。船舶の利用を促進し、国庫に入る通航料収入を増やす狙い。経済再生を最優先課題とするシシ政権が国家の威信をかけて実施した巨大事業だ。

 スエズ運河の通航料は観光などと並ぶエジプトの主要な外貨収入源。「アラブの春」以降の混乱や治安悪化で観光収入が減少する中、スエズ運河の重要性が増している。

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