「磯野家に車がなく、家電が豪華なのは......」東芝の不正会計問題で『サザエさん』が大ピンチ!? | ニコニコニュース

『サザエさん』(フジテレビ)より
おたぽる

 不正会計問題で取締役の半数が辞任するなど、企業存続の危機に陥っている東芝。このあおりを食って、国民的な人気アニメの『サザエさん』(フジテレビ系)にも影響が及ぶのでは? と心配する声がある。

 1969年スタートという長寿番組の『サザエさん』は、98年まで東芝の一社提供が続いてきた。30代以上の方なら、番組の冒頭でサザエさんが「エネルギーとエレクトロニクスの東芝がお送りします」としゃべっていたことを覚えているはずだ。現在は複数社による提供になったものの、東芝は筆頭スポンサーとして別格の扱いとなっている。

 そのため、磯野家に自家用車がないのは東芝が車を作っていないからだとか、冷蔵庫や電子レンジはやたら立派だといったエピソードも数多い。日本人なら誰もが知る主題歌も、元はといえば東芝EMIからリリースされていたもの。オープニング映像の最後で、サザエさんが画面の中央を指すのは、一社提供当時に東芝のロゴが表示されていたことの名残である。

 このように東芝とのつながりが深い『サザエさん』だが、東芝の経営が悪化するようであれば、経費削減などの理由で番組スポンサーを降りる可能性も少なくない。テレビ業界ではこれまでにも、メインスポンサーの業績悪化により番組が終了したケースがあった。

 たとえばカネボウの場合、経営悪化が表面化した2000年にドラマ枠『カネボウ・ヒューマンスペシャル』(日本テレビ系)が終了。一社提供番組の『五木寛之の夜』(TBSラジオ)は上場廃止前年の04年に終了している。

 ただ、サザエさんは全アニメ番組のなかで唯一、視聴率が20%を超えることがあるお化け番組。それゆえ東芝が撤退したとしても、すぐに次の大手スポンサーが現れることは間違いなさそうだ。

 もし次期スポンサーが自動車メーカーだったら、磯野家がついに自家用車を買う日が来るかもしれない。何しろ都心に広い庭付きの家を構えているので、駐車場には困らないし......!?