厚生労働省は7日、2014年度の年金特別会計の収支決算を発表した。時価ベースでは、会社員が加入する厚生年金勘定は13兆390億円で4年連続の黒字、自営業者らの国民年金勘定は8046億円で6年連続の黒字。いずれも過去最高の黒字額だった。

 積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用成績が好調で、15兆円超の収益を上げたことが要因。株高・円安で運用環境が良好だった上に、資産構成割合を変更して株式比率を拡大したことも黒字を増やした。