10日の日経平均株価は前週末比84円13銭高の2万808円69銭と4日続伸して取引を終えた。前週末の米株安を嫌気した売りが先行したが一巡後は下げ幅を縮小。上海総合指数の急伸が支援材料になって日経平均は後場にプラス圏へ浮上し、引けにかけても上げ基調を強めた。

 個別では、国内証券による投資判断の引き上げが観測された東レ <3402> が急伸。16年3月期業績予想を上方修正した横河電機 <6841> も堅調。第1四半期の大幅増収増益が好感された浅沼組 <1852> や、第1四半期で計画を上回ったジャパンディスプレイ <6740> も高い。15年12月期業績・配当予想を上方修正したパイロットコーポレーション <7846> も物色された。

 半面、15年9月中間期業績予想を下方修正した三井金属 <5706> や、16年3月期業績予想を下方修正した加藤製作所 <6390> は軟調。第1四半期で赤字転落の市光工業 <7244> も下落した。「JPX400銘柄」への採用期待がはく落した東京電力 <9501> も急落した。(編集担当:宮川子平)