民間で史上初の月面着陸めざす「ルナ・プロジェクト」、子どもの未来支えるキッズデザイン賞最優秀賞に | ニコニコニュース

「ルナ・ドリーム・カプセル・プロジェクト」 ロゴ
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   NPO法人「キッズデザイン協議会」はこのほど、第9回キッズデザイン賞(経済産業省後援)の各賞を発表し2015年8月3日に東京都内で授賞式が行われた。最優秀賞である「内閣総理大臣賞」は、民間企業が初めて月面到達を目指すプロジェクト「ルナ・ドリーム・カプセル・プロジェクト」(以下、ルナ・プロジェクト)に贈られた。過去最多の474件の応募作品の中から選ばれた。キッズデザイン賞は、子どものための製品・空間・サービスで優れたものを選び、広く社会へ伝えることを目的としている。ルナ・プロジェクトは、「子どもたちが宇宙規模で物事を捉える感性につながる」などと評価された。

夢を刻印したプレートをカプセルに載せ、ロケットで宇宙へ

   ルナ・プロジェクトは、大塚製薬と、米国とシンガポールの宇宙関連企業で構成される「ルナ・ドリーム実行委員会」が主催。東京大学などの研究室や企業なども協力している。

   レーザー技術で子どもたちが書いた夢を刻印したチタンプレートと、月の水で飲むことを目指したポカリスエットの粉末を「ドリームカプセル」に載せ、民間企業の技術力を結集したロケットで月面に届ける挑戦。「子どもたちに大きな夢を持ってもらいたい」という想いが込められている。2014年5月にプロジェクトを開始し、16年夏にロケットを打ち上げる計画だ。

   今回のキッズデザイン賞の審査では「距離や時間を超えた、想像力と創造力の飛躍を感じさせる点が素晴らしい」として、最高賞に選ばれた。また、「宇宙規模で物事を捉える感性につながるだろう」と評価している。

   キッズデザイン賞は、「子どもが安全に暮らす」、「子どもが感性や創造性豊かに育つ」、「子どもを産み育てやすい社会をつくる」ことに貢献する製品・空間・サービスで優れたものを選び、広く社会へ伝えることを目的としている。受賞作品には「キッズデザイン(KD)マーク」の使用が認められる。

   今回の第9回の同賞では計308点が受賞。うち36点が最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞などに選ばれた。<J-CASTトレンド>