財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」がことし6月末時点で1057兆2235億円となり、過去最大を更新したと発表した。高齢化の進展で増え続ける社会保障費の財源不足を補うために国債発行を続けた結果、借金が膨らんだ。

 3月末時点の前回発表から3兆8663億円増えた。2013年6月末に初めて1千兆円を突破して以降も増加に歯止めがかからず、日本の厳しい財政状況があらためて浮き彫りになった。

 総務省が推計した7月1日時点の日本の総人口1億2695万人で割ると、国民1人当たり約833万円の借金を抱えている計算になる。