国土交通省は10日、車の通行に関する膨大な電子情報「ビッグデータ」を活用した昨年のお盆期間(8月7〜17日)の渋滞ワーストランキングを発表した。利用者が渋滞に巻き込まれて無駄にした延べ時間が最も多かったのは、東名道上りの海老名ジャンクション(神奈川県海老名市)―横浜町田インターチェンジ(横浜市、東京都町田市)間の9万時間だった。

 首都、阪神を除く東日本、中日本、西日本、本州四国連絡の4高速道路会社の路線全2548区間で、昨年のお盆期間の午前7時〜午後7時の状況を調べた。渋滞で利用者が失った時間は計1200万時間で、約7000人分の1年間の労働時間に相当する。

 ワースト10のうち首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉4都県)が4区間を占めた。同省は今年のお盆も同様の傾向が見込まれるとして、渋滞が予想される時間の通行を避ける分散利用を呼び掛けている。