ロッテの内紛、「第2ラウンド」勃発か!?=韓国メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 韓国メディアの文化日報は10日、前日本ロッテ副会長のシン・ドンジュ氏が日本に戻った際、「法的措置をとる方針がある」と明らかにしたなか、ロッテの経営継承をめぐる問題で「第2ラウンド」が勃発しそうなうえ、8月中にも日本でロッテホールディングスの株主総会が開催される見通しであり、その中で、法的紛争の可能性が高いとし、泥沼化の様相を呈しているという記事を掲載した。

 ロッテグループと韓国の財界は10日、シン・ドンジュ氏が、弟であり現ロッテ会長であるシン・ドンビン氏が、父であるシン・ギョクホ氏(現総括会長)も知らない間に「L投資会社」の代表取締役に就任したことについて法的措置をとる準備をしていると明らかにし、ロッテホールディングスの株主総会でL投資会社をめぐる法的紛争になるかならないかの局面を迎えた状況であると伝えた。

 続けて記事は、今回の第2ラウンドの主な争点は、父であるシン・ギョクホ氏の影響力がまだあるのかという点と、L投資会社の代表取締役就任過程の合法性と株主総会の有効株の持ち分の確保などになる見通しだと伝えた。

 また記事は、ロッテホールディングスとL投資会社の資金を動かしているのは父であるシン・ギョクホ氏である可能性が高いとしながらも、実際、誰が資金源を握っているのかはベールに包まれていると伝えた。しかし、もしシン・ギョクホ氏の影響力が残っていれば、現ロッテ会長のシン・ドンビン氏がL投資会社の代表取締役に就任した過程が合法であったかという疑問が生じると報じた。

 ただ、現在は、現ロッテ会長のシン・ドンビン氏が「ロッテホールディングスとL投資会社などを事実上掌握したもの」と伝えられているほか、ロッテホールディングスの佃孝之代表取締役も現ロッテ会長を支持しているという。

 加えて記事は、「開催されるであろう株主総会が今回の山場となることは間違いない」とし、兄弟間の対決は避けられないうえ、どちらかが勝者となるのだが、現在のところ、取締役会を掌握している現ロッテ会長のシン・ドンビン氏が優勢な状況である。しかし、シン・ドンジュ氏は株主総会で現在の取締役会を全員交代させる案を提出すると意気込んでいると伝えられた。(編集担当:木村友乃)(写真は文化日報の10日付報道の画面キャプチャ)