北朝鮮が標準時変更、日帝に奪われた30分を取り戻し70年ぶりに朝寝坊可能に

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70年も待つ必要はどこにもなかったんですけどね…。

日本の植民地支配からの開放70周年を記念して、北朝鮮が15日の終戦記念日(光復節)から標準時間を日韓より30分遅い「平壌時間」にシフトすることを発表しました。

今の標準時は日帝時代に外圧で導入されたものであり、単に元に戻すだけだというのが趣旨。

金正恩総書記はこれで、ベネズエラの故ウゴ・チャベス大統領とともに、近年「標準時を30分変えた国家元首」の仲間入りを果たすことになります。

ベネズエラも標準時を2007年に30分遅らせたんですね。ただ、チャベス大統領の動機はもう少し単純で、「国民に日の出を平等に分配するため」でした。

これに対し、北朝鮮は日本降伏の日を平壌時間導入の日と定めており、挑発意図は明白。世界と足並みを揃えないのは毎度のことだけど、朝鮮中央通信が発表した政令では積年の思いをこの30分の変更に込めていることがわかります。

「悪徳な日本の帝国主義者は、この5,000年の歴史と文化をもつ国土を情け容赦なく蹂躙し、朝鮮国家の壊滅という前例のない政策を推し進め、朝鮮朝鮮から標準時までをも奪うという許しがたい罪を犯した」


韓国も終戦後30分遅らせていた時期もあったのですが、30分刻みだと国際標準に合わないという理由で(日米合同演習がやりづらいから統一せよという米国の鶴の一声で、という説もある)日本と同じに戻った経緯があります。

南北で一緒に働く開城工業団地の労働者にとってはたまったもんじゃない、と韓国統一省報道官は記者団に語ってますよ。


Image by Andrew Liszewski
source: The Guardian

Kate Knibbs - Gizmodo US[原文
(satomi)