BPO審議入り不可避!? すばらしく下品な『下セカ』第6話で、あの「片栗粉X」が登場!! | ニコニコニュース

アニメ『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』公式サイトより
おたぽる

 まさかのうつ展開でアニメから入ったファンを驚かせた『がっこうぐらし』(TOKYO MXほか)、脅威の高クオリティーやサスペンス感、そして股間描写で人気の『監獄学園』(TOKYO MXほか)など話題作ひしめく夏アニメの中で、いい意味でも悪い意味でも独特の存在感を放つアニメがある。『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』(以下『下セカ』・TOKYO MXほか)だ。

 原作・赤城大空によるライトノベルが原作の『下セカ』(小学館/ガガガ文庫)は、「公序良俗健全育成法」が施行され、性的な言葉が失われた日本が舞台。主人公・奥間狸吉は、生徒会副会長であり下ネタテロ組織「SOX」のボスでもある華城綾女とともに、風紀との戦いに挑むという、頭の悪い物語だ(ほめ言葉)。

 第1話のあらすじからして、"痴漢のえん罪容疑をかけられてしまう狸吉。そこへ現れた女性用下着を顔にかぶり、タオルをマント状にかぶった、下ネタテロリスト「雪原の青」。狸吉の期待と股間はもっこりと膨らむのだった"――という逃げも隠れもしない暴走ぶりに、ネット上の紳士たちも「これはヒドイ」「ここまで吹っ切れると清々しい」と大ウケだったが、さらに斜め上をいくエピソードが放送されてしまったのだ。8月8日の深夜に放送された第6話「手作りのぬくもり」である。

 暇と青い衝動を持て余す男子生徒たちのために、製法が失われたオ○ホの再現に取り組む綾女。コンニャクに切れ目を入れて暖めてみたり、冷却ジェルシートを使った夏場に優しいオ○ホを作ったり、なぜかローターを作ってみたり。

 実にヒドイお話が展開されたのだが、さらに視聴者の度肝を抜いたのがEDである。なぜか唐突に実写となり、ある程度以上の年齢の人には懐かしい、あの「片栗粉X」なるオ○ホ製作法を披露したのだ。しかも撮影地として、AVの撮影現場でよく使用され、たまにTVやグラビアで登場すると「例のプールだ」といわれてしまう、あのプールを使用する念の入れよう。

 この第6話は原作・赤城大空自らアニメの脚本を手がけているが、10日発売のアニメージュ(徳間書店)のインタビューによれば、オ○ホをメインに据えたプロットに対しても制作陣からのダメ出しは最初からなかったという。また、赤松は6話の放送にあわせ、冷却ジェルシートオ○ホを作成し自身のTwitterで写真をUP。制作陣の"下ネタ"を全力で楽しむ姿勢が、原作ファンからもアニメから入ったファンも喜ばせているようだ。

 一方で、BPOから発表された「7月に視聴者から寄せられた意見」では、「深夜のアニメ番組で、音声加工はしてあるものの、性器の俗称を想像させるせりふや、性行為を意味するしぐさが使われていた。子どもでも想像がつくような露骨な表現であり、度が過ぎている」など、『下セカ』ではないかと思われる意見も。

 規制の強化などがあるのか、今後の放送に不安がちらつくが、もともと『下セカ』は、"公序良俗健全育成法"と戦う下ネタテロリストたちの物語。アニメ制作陣も主人公たちを見習い、変わらず下品でおもしろい下ネタを見せてほしいものだ。