「また原作レイプかよと思ったら原作通りだった...」 ドラマ『コウノドリ』主演の綾野剛が原作そのまま!? | ニコニコニュース

『コウノドリ』番組情報ページより。
おたぽる

「モーニング」で連載中の『コウノドリ』(どちらも講談社)が、10月よりTVドラマ(TBS系)になることが分かった。同作の主役を務めるのは、意外にも今作が連続ドラマ単独初主演となる綾野剛。マンガ原作の実写化が批判を浴びる中、さぞ『コウノドリ』も叩かれるかと思いきや、主役・綾野剛に対しての称賛とドラマへの期待の声が上がっている。

『コウノドリ』は、2012年の短期集中連載があまりに好評だったため、翌年に週刊連載となって戻ってきた鈴ノ木ユウの作品。出産(新しい命の誕生)をテーマに、産婦人科医である主人公・鴻鳥サクラを中心に繰り広げられる、重厚な人間ドラマとなっている。

 単行本10巻の発売(9月予定)が待ち遠しい『コウノドリ』のドラマ版の演出は、映画『いま、会いにいきます』や『ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』など、ヒット作を生み出してきた土井裕泰。脚本は、TVドラマ『ゲゲゲの女房』や『八重の桜』で知られる山本むつみと、原作同様、骨太な作品が期待できる。

 また、キャストも松岡茉優、吉田羊、山口紗弥加といった女優陣に加え、星野源、大森南朋、そして東京03の豊本明長と、バラエティー豊かな面々が集結。そして、やはり注目が集まるのは、主役・綾野剛である。

 映画『新宿スワン』で演じたスカウトマン役は「綾野くんだと気づかないくらい役にマッチしてた」と称賛を受け、映画『ルパン三世』では石川五ェ門を演じて見事な刀さばきを見せた綾野。どちらもマンガ原作でありながらファンを納得させているだけあり、『コウノドリ』に対しても「髪形マンガとそっくり。仕上げてきたな」「原作レイプかよと思ったら、原作通りだった!」「『空飛ぶ広報室』での演技も良かったし、綾野なら観るわ」など、期待を寄せる声が上がっている。しかし中には「主演って顔立ちじゃないんだよな」「滑舌がな」といった、綾野を煙たがっている声も......。

 今回の綾野の起用について、映画ライターはこう述べる。

「『仮面ライダー555』のキーマンとしてデビューした綾野は、独特な雰囲気から、すぐに映画界で注目を集めました。しかし、当初は滑舌も悪く、何言っているか分からなかったから、やっていけるか心配だったんですよ。ただ、『クローズ ZERO II』のバーサーカーで評価は一変。全霊で臨む憑依型の俳優だと気づき、それからは安心して観てられるようになりました。『白ゆき姫殺人事件』や『そこのみにて光輝く』でダメ男を演じ、演技の幅の広さを見せてくれましたし、『コウノドリ』も期待できるのではないしょうか」(映画ライター)

 綾野が演じる鴻鳥サクラは、産婦人科医とは別に天才ピアニストとしての顔も持つ。そんな難しい役どころに、綾野も「どちらも演じてみたいと思っていた役柄ではありましたけど、二つ一緒に来るとは思っていませんでした(笑)」と、予想外だったようだ。しかし、「最高のピアニストを作ろうと思っています」と力強いコメントもしている。きっと、コウノトリが素晴らしいドラマを運んでくれるに違いない。