13日午前7時55分ごろ、東京都港区虎ノ門のビル4階にある弁護士事務所で、弁護士の男性(42)が暴行され倒れていると消防から警視庁赤坂署に通報があった。同署員が駆け付けたところ、男性が倒れており、病院に運ばれたが重傷。同署は、現場にいた男を傷害容疑で現行犯逮捕した。

 同署によると、男は東京都中野区上高田の大学院生小番一騎容疑者(24)。逮捕容疑は、同日午前7時40分ごろ、男性の顔を数回殴打し、意識がもうろうとなったところで下腹部を枝切りばさみ(刃渡り約6センチ)で切断した疑い。「間違いない」と容疑を認めているという。

 小番容疑者と男性に面識はなかった。同容疑者の20代の妻がこの弁護士事務所に勤務しており、同容疑者は妻とともに事務所を訪れ、男性と面会していた。同署は、妻をめぐり同容疑者と男性の間で何らかのトラブルがあったとみて動機を調べている。