国土交通省は12日、シンドラーエレベータの男性社員(36)が、首都圏にある都市再生機構(UR)のマンションで故意にエレベーターを止め、居住者が閉じ込められるケースが7件あったと発表した。シンドラー社は5日付で社員を懲戒解雇し、URが刑事告訴を検討している。

 国交省などによると、この元社員は6月中旬にシンドラー社側とトラブルになっていた。同社の調査に「会社を困らせようと思った」と話しているという。

 元社員は在職中の今年6月28日~8月1日、千葉県や東京都にあるURのマンションで計7回、安全装置を作動させるなどの手口でエレベーターを非常停止させていた。