Facebook、ライブビデオ機能をジャーナリストと認証済みプロフィールにも公開へ | TechCrunch Japan

Facebookは、ライブストリーミング、Periscopeのライバル機能を、著名人以外にも開放する計画だ。Facebook Liveを擁するVIP専用Facebookアプリ、Mentionsをいつから利用できるかについて、認証済みFacebookページから質問された時、同社は「将来、Mentionsは認証済みプロフィールで利用可能になる」と書いた。それにはFacebook Liveも含まれるのかを私が尋ねると、彼らは近々Mentionsを認証済みプロフィールに提供予定であり、そこにはLiveが含まれると答えた。

Facebookがわずか一週間前、いつLiveが広く公開されるかという質問に答えようとしなかったトーンとの違いを考えると、事態は急変したものと思われ、おそらくLiveが認証プロフィールに対して近々公開されると私は予想している。

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8月5日、FacebookはLiveを公開し、出演者はライブビデオ中継をFacebook上ですぐに公開できるようになった。ユーザーはリアルタイムでビデオを見ることができ、コメントを送ると中継画面に表示される。Facebookは、出演者のFacebookページをいいね!した人のニュースフィードでストリームを表示し、最近その出演者とやりとりしたファンに、中継を見るようプッシュ通知を送る。

この機能は、FacebookのオリジナルコンテンツインタビューシリーズであるFacebook Liveとは別物であり、あちらは休止中のようだ。

中継が終わると、Facebook Liveのストリームは、ビデオとして永久保存され、ユーザーが見ることができる。Meerkatストリームが直ちに消滅し、Periscopeでは24時間しか再生できないのとは異なる。つまり、Liveはリアルタイムにユーザーを捕捉するだけでなく、Facebookの独占ビデオコンテンツ集に追加されるので、これをフィードに表示すれば、
利益を生むビデオ広告をより自然に見せることができる。

Facebook Live, Periscope, and Meerkat (from left)

Facebook Live, Periscope, and Meerkat (from left)

先週Liveが公開された際、Facebookは認証プロフィールを持つ限られた著名人だけに機能を提供した、Dwayne “The Rock” JohnsonSerena WilliamsMartha StewartMichael Bubléらだ。リアルタイムビデオQ&Aに使った人も、アナウンスを行った人も、ただカメラに向かってわめいた人もいた。

一般ユーザーはこのライブ機能を利用できない。これはおそらく、それだけの負荷を耐えるためには技術的作業が必要だからだろう。しかし私の理論によれば、Facebookはまず有名人から始めて何をストリームすれば面白いかをユーザーに教え、みんなが低レベルな「こんにちは、これが私の朝食です」的中継をして、人々にライブ中継は見ていて面白くないと確信させないようにするつもりだ。

Facebook Live Confirmation

しかし、近々Facebookは認証済みプロフィールを持つずっと多くのユーザーにこの機能を提供する。認証済みプロフィールは、必ずしも有名ではない公的人物や、一からFacebookページを始めるのではなく、既存のプロフィールを公的存在にしたい人のために作られた。そこには、エンターテイナーやスポーツ選手、政治家などの他、私のようなジャーナリストも多く含まれる。

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以前Mark Zuckerbergは、The Rockと会い、どうすれば有名人がファンともっと活発に交流できるかを話し合った。

[訂正:The Rockは右の写真を最近投稿したが、これはFacebook Liveが公開されるよりずっと以前に撮影され、Mark Zuckerbergとの会話は、有名人がファンと交流すること全般についてであり、Liveに限ったことではなかった。]

Periscopeは5ヶ月間先行してスタートを切り、つい最近登録ユーザー1000万人を超えたところだ。しかしFacebookは、そのスケールと、同プラットフォーム上の有名人に対する膨大なフォロワーに賭けて、ライバルを一気に抜き去る構えだ。

今回の範囲拡大によって、Facebook Liveビデオストリーミングは一般公開へと一歩近づいた。これは、このプラットフォームを自然発生ジャーナリズムのツールへと変える可能性を持っている。それは、そもそもPeriscopeが目指しているものだ。そして、認証済みプロフィールの持ち主は、真の有名人をめぐる巨大ビジネスの心配をしなくてよいので、Liveで何ができるかの実験がもっとたくさん行われるかもしれない。

多くのクリエーターに開放することによって、Liveはすぐに、コンテストやDIYプロジェクトの実演、視聴者参加トークショウ、一人称アドベンチャー、おたくニュース解説などを、身近なFacebookウィンドウに届けるようになるだろう。

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  (翻訳:Nob Takahashi / facebook