聖地・甲子園で繰り広げられるもうひとつの"熱闘"!? ラガーさんvs偽ラガーさんが熱い! | ニコニコニュース

「甲子園のラガーさん」公式フェイスブックより
おたぽる

 春夏の高校野球放送で、毎試合バックネット裏の一番いい席に座っている、蛍光イエローの帽子にラガーシャツ姿のおじさんがいるのをご存知だろうか。通称ラガーさん、名物常連客として各メディアにも取り上げられているので、ご存知の方も多いだろう。そのラガー氏の周囲でプチ炎上が起きている。

 というのも、メディアでは好意的に取り上げられることが多いラガー氏だが、なぜか高校野球ファンからの評判は芳しくない。「ファンがいてくれるから楽しませなくちゃいけないでしょ」(NEWSポストセブン)などの発言や、単行本を発行するといった言動に、「有名人気取りか!」と非難を浴びているのだ。

 さらに突っ込まれているのはバックネット裏の私物化。彼の指定席はネット裏最前列、ちょうど右バッターボックスの背後。この特等席を毎日抑えるため、彼は試合を終日観戦したあと、そのままネット裏に近い甲子園球場の8号門前に寝泊りし、翌日の試合のために並ぶ。ラガー氏をはじめとした常連たちで結成する"8号門クラブ"のメンバーと交代しながら並ぶのだが、15日間も彼らは寝泊りするため、8号門前は彼らの洗濯ものなど私物で溢れかえる始末。開門後も、荷物やタオルでメンバーの席を確保するなど、迷惑行為を繰り返している姿も他の高校野球ファンから確認されている。

 さらにメンバー以外の野球ファンが、彼らの指定席に座ろうとすると、"8号門クラブ"メンバーで取り囲んで説教したり、ラガーシャツを着用しようものなら「偽者だ!」と非難するなどやりたい放題。そんな現地での様子が伝わるにつれ、「そもそもラガーは、緊迫した試合中でも居眠りばかりしているし、単行本を読んでも、とても野球に造詣が深いとは思えない。ただの目立ちたがり屋ではないか」と、ネット上ではラガー・アンチが増加する一方なのだ。

 そんな中、ラガーさんに挑戦状をたたきつけた人物がいた。"偽ラガーさん"である。

 蛍光イエローの帽子と、ラガーシャツに身を包んだ彼は、母校・東海大相模を応援するためとして、試合が行われる12日に備え、11日の午前中から8号門前に一番乗りで並びだし、ラガー氏の隣に座るとTwitter上で宣言。一部の物好きたちから注目を浴びていた。

 12日は見事バックネット裏一番乗りを果たし、狙い通りの座席をゲットしたようだが、TVの野球中継を見ると、そこにはいつものラガー氏の姿。偽ラガー氏のTwitterでのつぶやきによると8号門クラブメンバーをはじめとした、ラガー氏の仲間や取り巻きに代わる代わる説教され、席の移動を余儀なくされたらしい。

 特等席を私物化するラガー氏もどうかと思うが、偽ラガー氏も7月28日に行われた神奈川県大会決勝戦では、球場前で警察に事情聴取・連行されてみたりなど、正直どっちもどっち。この酷暑のなか、高校球児たちががんばるすぐ裏で繰り広げられていた、どうでもいい争い。偽ラガー氏はいまだ闘志を燃やしているようだが、万が一にも試合に影響を与えることのないよう、もっと隅っこの、高校野球ファンの視界に入らぬところで、お願いしたいものだ。