セキュリティ研究者夫婦がTP社製コンピューター制御ライフルをハッキングできると発表

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最新型ライフルの脆弱性を暴露する夫婦...かっこよすぎます。

ラスベガスで開催されているコンピューターセキュリティカンファレンスBlack Hatにおいて、コンピューター制御のライフルをハッキングできることが発表されました。コンピューターセキュリティ研究者Runa Sandvikさんと彼女の夫Michael Augerさんがハッキングしたのは、TrackingPoint社のTP 750 percision-guided(精密誘導火器)ライフル。照準の調整からトリガーのコントロールまで、コンピューターにおまかせできる優れものです。


二人はライフルのアプリをハッキングして、実際とは異なる風や弾丸の重さを設定。これにより、射撃管制装置がまともに動作しなくなるんです。さらに、ライフルに搭載されたソフトウェアをコントロールし、ターゲット追跡システムの変数を書き換えたり、コンピューター制御によるスコープを機能しなくさせたりすることにも成功。つまり、ライフルをハッキングすれば、ターゲットを正確に狙うことができなくなってしまうんです。

ちなみに、ハッキングのきっかけは銃の展示会だったのだとか。ノルウェー出身のRunaさんにアメリカらしいものを見せてあげようとしたMichaelさんは彼女を展示会に連れていき、「Tracking Point」のブースに立ち寄ります。そこで見つけたのが、Wi-Fi搭載でアプリに接続できるライフル。そこで彼女は夫にこう言ったようです。

これ買ってハッキングしてみない?


ライフルもハッキングできてしまう...。なんだか背筋が寒くなりますが、いまのところそこまで心配する必要もなさそう。というのも、現時点ではハッキングによって弾を撃つことはできないそうです。さらに、Michaelさんは「すでに販売されたライフルはたったの1,000丁以下で、Wi-Fi機能もオンにしている人は少ない」と話しています。さらに、このハッキングはWi-Fiがオンになっていることが条件なので、そこまで心配する必要はないかもしれません。

とはいえ、ハッキングできないものなんてこの世にないんだなあと思い知らされますね。


source: USA TODAY, Twitter

(Haruka Mukai)

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