武藤嘉紀がブンデスデビューも…マインツ、昇格クラブに敗れ黒星発進 | ニコニコニュース

クラブ史上初の1部での勝利を収めたインゴルシュタット [写真]=Bongarts/Getty Images
サッカーキング

 2015-16シーズンのブンデスリーガ開幕節が15日に行われ、日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツとインゴルシュタットが対戦した。

 昨シーズンはリーグ戦11位で終えたマインツ。昨シーズン2部で優勝し初の昇格となったインゴルシュタットとの対戦で、新シーズンのブンデスリーガ開幕を迎えた。今夏、FC東京からマインツに移籍した武藤はベンチスタート。78分から途中出場しブンデスリーガデビューを果たした。

 試合の序盤は、積極的に動くインゴルシュタットに押され、マインツがなかなか攻撃の形を作れない。インゴルシュタットは23分、こぼれ球に反応したパスカル・グロスがペナルティエリア手前右からダイレクトでシュートを放つが、枠を捉えられなかった。マインツは27分にチャンスを迎える。エリア内左でこぼれ球をひろったハイロが、中央へ切り込んで右足シュート。だがこれはGKラマザン・エズカンにキャッチされた。

 インゴルシュタットは31分、左サイドのコンスタンティン・エンゲルが遠目から狙う。シュートはブレ球だったがGKロリス・カリウスがなんとか弾き出した。42分には右サイドからのアーリークロスにモリッツ・ハルトマンが頭で合わせるも、カリウスがセーブ。マインツも右サイドを中心に攻撃を組み立てるが、フィニッシュまでつながらず、前半はスコアレスで終了した。

 後半に入って53分、マインツはユヌス・マッリがエリア前中央で倒されFKを獲得。サインプレーからエリア内左に抜け出したフロリアン・ニーダーレヒナーがボレーシュートでゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。58分には、エリア内右からのマッリの折り返しに、ゴール前のニーダーレヒナーが倒れ込みながら右足で合わせるも、エズカンの好セーブに阻まれた。

 マインツが流れを掴んだと思われたが、先制したのはインゴルシュタットだった。66分、味方のスルーパスに反応したルーカス・ヒンテルゼーアがエリア内左に抜けだして、切り返しから右足を振り抜きゴール右隅に突き刺した。

 追いつきたいマインツは74分、ハイロを下げてク・ジャチョルを投入。さらに78分、ニーダーレヒナーに代えて武藤をピッチに送り出した。武藤は開幕戦で出場しブンデスデビューを飾っている。マインツは89分、左CKの流れから、こぼれ球をエリア手前右からクリスティアン・クレメンスがダイレクトでシュートを放つが、枠を捉えられなかった。

 マインツの攻撃はこのまま実らず終了。ホームのマインツが0-1でインゴルシュタットとの開幕戦を落とし、黒星スタートとなった。なおインゴルシュタットにとってはクラブ史上初となる1部での勝利を収めている。

 マインツは次節、23日にボルシアMGと、インゴルシュタットは日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと対戦する。

【スコア】


マインツ 0-1 インゴルシュタット

【得点者】


0-1 66分 ルーカス・ヒンテルゼーア(インゴルシュタット)