スイッスイッスイ〜もはや車の座席もスワイプで動かす時代

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ドア閉めて、ミラー調整して、シートベルト締めて...と車の中に入ってからする作業ってこの数十年変わってないですよね。そういうのもこれから一つ一つ変わっていくんでしょうか。

今回開発されたこのシートは車の座席の位置を調節するもの。従来の車だとレバーを引っ張ったり、押したりと違う人が乗るたびにガチャガチャと調節していましたが、これだと座席の横についているセンサー上で指をスワイプするだけ。Fraunhofer Instituteによって開発されたこの装置は、長時間をドライブに費やす商業用のトラックのため、それも毎回違うドライバーが乗り込む車のために作られました。これのおかげで座席周りのレバーが一つ減るわけですね。

こういった人間の動きの負担を減らすアーゴノミクスは特に長距離を移動するドライバーにとっては重要です。ドライバーの多くは常に急いでいることが多く、乗り込んで発進するまでに座席の調節をしない人がすごい多いそうです。

画像では見えないですが、座席の裏側にセンサーが設置されていて、それで人間の手の動きを読み取るとのこと。運転中の誤作動を防ぐためにまずパワーオンスイッチを軽く押さないと反応しないようになっています。

まさにスマホの画面をスワイプするのと同じ要領で座席を前や後ろに動かしたり、傾きを変えたり、ふともものクッションを調節したりできます。一度自分のお気に入りのポジションを見つけたら自動的に保存されるので次からは調整の必要もありません。一つのトラックをたくさんの運転手でシェアする時にはこの機能はとても便利ですね。

電気自動車や水素自動車、自動運転車など車の世界にも大きな変化が出てきていますが車の中も色々と変わっていきそうですね。


source: Fraunhofer via Gizmag

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)