15日、大規模爆発があった現場周辺で立ち上る黒煙=中国天津市(共同)
共同通信社

 【天津共同】中国天津市で12日に起きた大規模爆発で、市当局は15日、爆発現場に保管されていた化学物質の中に猛毒のシアン化ナトリウムが含まれていたと明らかにした。中国メディアは、物質が現場付近に流出、当局が救援作業に当たる部隊などに対し、爆発現場の半径3キロ以内から緊急避難するよう命じたと報じた。有害物質を処理するためとみられる。

 現場では15日も繰り返し爆発音が鳴り響き、黒色や白色の煙が立ち上った。市当局は14日に鎮火宣言をしていたが依然として予断を許さない状況が続いている。国営通信の新華社(英語版)は15日、死者数が104人に上ったと報じた。