逮捕の医師、てんかん治療中=危険運転致死傷容疑で送検―JR池袋暴走事故 | ニコニコニュース

 JR池袋駅(東京都豊島区)前で車が暴走し歩行者5人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕された医師金子庄一郎容疑者(53)が、てんかんの持病があり、治療中だったことが警視庁池袋署への取材で18日、分かった。

 同署は18日、事故当時、正常な運転ができない状態だったにもかかわらず運転し、意識障害で事故を起こした疑いがあるとして、容疑を危険運転致死傷に変更し、金子容疑者を送検した。薬の服用状況や持病と事故との因果関係について慎重に調べる。

 同署によると、金子容疑者の主治医から同署に「(同容疑者は)大学3、4年のころにてんかんと診断され、月1回通院しており薬も処方している」と連絡があった。親族からも同容疑者にてんかんの持病があるとの説明があったという。同署は17日に同容疑者宅を家宅捜索し、薬や診察券を押収した。

 2014年6月施行の改正道路交通法で、意識障害など自動車の運転に支障を及ぼしかねない病状の有無について、免許を取得・更新する全ての人に申告が義務付けられた。警視庁によると、金子容疑者の運転免許証は13年12月に更新されているという。

 金子容疑者はこれまでの調べに対して、「持病はない」と主張している。