記者会見する自殺した女子生徒の両親=18日午前、新潟市中央区
共同通信社

 新潟県立阿賀野高3年の女子生徒=当時(17)=が2010年に自殺したのはいじめが原因だったとして、遺族は18日、県に2千万円の損害賠償を求めて新潟地裁に提訴した。

 県の第三者委員会は昨年12月、「陰口など不適切な言動はあったが、いじめはなかった」と結論付ける調査報告書をまとめたが、遺族は反発。代理人によると、新潟簡裁で県側と調停を続けていたが、不調に終わったという。

 生徒は10年6月、自宅で首をつって自殺した。調査報告書では、学校は生徒の悩みをすくい上げず自殺後の調査もずさんで、県教育委員会も学校に適切な助言をしなかったと指摘している。