「空欄埋めて書く」感想文テンプレ | ニコニコニュース

ベネッセが用意している読書感想文の「テンプレート」。サイトでは、この他にも書き方のヒントが多数紹介されている※この画像はサイトのスクリーンショットです
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夏の宿題の定番、読書感想文。あるツイッターユーザーが、「読書感想文を書くためのテンプレート」があることを投稿し、波紋を広げている。

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このツイッターユーザーは「うちの小3生が持っていた読書感想文のテンプレ」という文言とともに、自身の子供が持っていたというプリントの画像を投稿。

「これで書ける! 読書感想文の書きかた」

と題されたもので、「ぼくは(本の名前)という本を読みました。この本を選んだのは、この本が(選んだ理由)からです」「いちばん心に残ったところは(だれ)が(どうした)ところです」などと書かれている。カッコ内を適宜埋めることで、読書感想文が完成するようになっているのだ。

大学で学生を指導する立場だと思われるこのユーザーは、

「今日の昼間に採点していた一般教養の授業の答案(文学部の学生はほとんどいない)の中に、このテンプレで書いたような文章はかなり多かったような気がする。『読書感想文』の呪縛恐るべし」

ともツイート。大学生になってもこのような、ある意味稚拙な文章から抜け出せない学生が多いことを指摘しているのだ。

これを受け、ツイッターでは、

「いいなぁ。私の子供ころにこういうのがあったらな。いきなり読書感想文を書けって言われても苦痛でしか無かったもの」


「テンプレから入って繰り返し自分の物(独自性)に向けるのが勉強だと思う。勉強とは人真似だし」
「読書感想文のテンプレ、めちゃくちゃ羨ましいし、小学生への『文章の組み立て方の基本』を教える意味ではテンプレとか最高じゃんって思います。模倣からしかオリジナリティは生まれない。本当に読書感想文苦手で、1週間以上かかっていた。読書大好きでも、感想とか言われると困るのは今でも一緒だ」

と、テンプレートやその利用を評価する声があがる一方、

「読書感想文の宿題、何がクソかってこのテンプレート通りに書かないとダメ出しされるという点だよな」


「テンプレートの存在が悪なんじゃなく、読書感想文用テンプレートをありとあらゆる書き物に適用してしまうのが問題なような」
「何か問題が有るなら、テンプレート自体ではなく、教える側がその応用を教えない・教えられない点だと思う」

など、「テンプレート」的な文章をよしとする国語教育の問題点を指摘する意見も投稿された。

読書感想文の宿題を課されたことを思い出す人も多いと思われる季節。国語教育について考えさせられた人は多かったようだ。


(花賀 太)

※当記事は2015年08月16日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。