18日午後7時40分ごろ、東京都立川市羽衣町付近で、JR中央線立川―国立駅間の高架下のケーブルから出火した。火災の影響でケーブルが損傷し、停電が発生。復旧のめどが立たず、青梅線などJRの4路線が運転を中止した。東京消防庁によると、火災は午後10時すぎ、ケーブル約5メートルを焼き、ほぼ消し止められた。警視庁立川署などが出火原因を調べている。

 JRで運転を中止したのは青梅線と五日市線の全線、八高線の八王子―高麗川駅間、南武線の立川―稲城長沼駅間。中央線も東京―高尾駅間で一時運転を見合わせたが、午後8時10分ごろ再開した。

 駅や信号への送電ケーブルが燃えたとみられ、青梅線の一部の駅で照明などがつかなくなったという。青梅線では、電車が駅の間で停車したため、乗客計約1500人を降車させ最寄り駅まで誘導した。

 私鉄の西武拝島線も約4時間にわたり一部区間で運転を見合わせ、午後11時35分ごろに再開した。

 立川署によると、高架の柱に沿って設置されたケーブルが燃えた。現場は高さ約180センチのフェンスに囲まれており、人が侵入した形跡がないことなどから、同署は放火などの事件性は低いとみている。