【ワシントン時事】米保守系ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は18日、中国が米本土を射程に収める多弾頭型の移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」の発射実験を6日に行ったと報じた。米国防当局者の話として伝えた。模擬弾頭2発を搭載していたという。

 フリー・ビーコンは、過去3年間に中国は今回を含め東風41の発射実験を4回実施しており、実戦配備が近いことを示していると指摘した。東風41の推定射程は最大約1万2000キロ。移動式で探知が難しい上、1基につき最大10発の弾頭を搭載できるとされ、中国の核ミサイルの中で最も強力な戦力になるとみられている。

 中国は核戦力の強化を図っており、年内にも潜水艦発射弾道ミサイル「巨浪2」を搭載した「晋」級原子力潜水艦が哨戒任務に就くとの観測も浮上している。