薬指の長い人は高収入?指・腕の組み方で性格と思考パターンがわかる? | ニコニコニュース

「Thinkstock」より
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●胎児の時に浴びたホルモンのバランス

 医学的な根拠がないと指摘されていても、「血液型占い」や「血液型性格判別法」は、今でも一定の人気を保っています。A型、B型、O型、AB型というたった4パターンに単純に分けられるところが、多くの人に受け入れられやすい要因なのかもしれません。

 そんな血液型のほかにも、海外でブームとなり日本に飛来して静かなブームを呼んでいる新たな性格判別法があります。「2本指の法則」「2D/4D比(2番目・4番目の指比)」と呼ばれる、その人が「男脳」なのか「女脳」なのかの傾向を探る簡便な判別法なのです。

 1988年に英セントラル・ランカシャー大学のジョン・マニングという心理学教授が発表した、「人差し指と薬指の長さの比較で、胎児の時に浴びたテストステロン(男性ホルモン)の量が推定できる」という研究論文がキッカケで広まってきたのが、この「2本指の法則」です。

 マウスの解剖や動物の形態研究から導き出されたという研究結果だけに、人間には当てはまらないという指摘もありますが、人は胎児の時に男性ホルモンであるテストステロンを多く浴びると「人差し指よりも薬指が長くなり、男性脳の傾向を示す」といい、男性ホルモンが少なく女性ホルモンのエストロゲンの影響が強いと「人差し指が薬指より長くなり、女性脳の傾向を示す」というものです。

 当然のことですが、男性は人差し指より薬指が長い人が多く、女性は人差し指が薬指より長い人が多くなるということになります。

 筆者も周囲の男女の指を見比べてみました。確かに男性が圧倒的に人差し指より薬指が長い人が多いのに対し、女性は必ずしも人差し指が薬指より長いとは限りませんでしたが、女性の何人かは確実に人差し指が薬指より長かったのには驚かされました。

 さて、「男性脳」の特徴としては、積極性、アグレッシブ(能動的)、運動能力や空間認識力が高い、支配的、数的認識力、機械に強い、主体的、行動的、心臓系と血管系が強い、ウィルスに弱いといった点がよく挙げられます。

 一方、「女性脳」の特徴としては、繊細さ、協調性、思いやりの心、人を惹きつける能力、言語能力の高さ、文系、感情的、アレルギーに敏感、心臓系が弱いなどの点が強調されます。男性で「女性脳」の人は、女性に対して理解度が高いともいわれています。

 ところで、人差し指と薬指の長さの差が小さい人、つまりほとんど長さが等しい男女の場合はどうでしょうか。この場合は、「男性脳」と「女性脳」が混在していると考えられ、争いを好まない平和主義者という指摘もあるようです。

 さらに、データをとると、女性の3割ぐらいは薬指がとりわけ長い「男性脳」で、アスリートとして好成績を収めたり、女性経営者として活躍している人が多いともいわれています。また、薬指の長さが長い男性脳の人ほど、男女ともにリスクを取り、チャレンジするといった冒険心に富んでいることから、トレーダーとして優秀な成績で高い報酬を得る人も多いというデータもあるようです。

「トンデモ擬似科学」だと切り捨てる学者も少なくないようですが、興味深い判別法であることは確かでしょう。

●指・腕の組み方と性格

 もうひとつ、欧米でブームとなり、日本にも静かに浸透中の面白い「思考タイプの判別法」もしくは「性格パターンの見分け方」というのも、紹介しておきましょう。

 ビジネス心理学研究家の神岡真司氏の著作「『見た目』で心を透視する107の技術」(青春出版社刊)に記されている「指の組み方」「腕の組み方」で、相手の思考パターンを把握し説得するという判別法があります。

 1981年にノーベル生理学医学賞を受賞した米カリフォルニア工科大学のロジャー・スペリー博士によって明かされた「左脳と右脳の機能研究」は、有名になりました。そこからの副産物として取り上げられるようになったのが、以下のような判別法なのです。

 左脳は言語的・論理的・分析的・数学的な働きをつかさどり、右半身をコントロールし、右脳は非言語的・映像的・直感的・芸術的な働きをつかさどり、左半身をコントロールする――という仕組みはよく知られています。

 ここから、「指の組み方」や「腕の組み方」を見ただけで、人の「性格」や「感性」が4つに分類されるというのです。

 両手の指を組み合わせたときに、左手の親指が一番上に来る人は、右脳が思考の入力を支配的につかさどり、右手の親指が一番上に来る人は、左脳が思考の入力を支配的につかさどるのだそうです(指の組み方には思考の入力にかかわる後頭葉が作用)。

 また、胸の前で両腕を組むときに左腕が上に来る人は、右脳が思考の出力を支配的につかさどり、右腕が上に来る人は、左脳が思考の出力を支配的につかさどるのだそうです(腕の組み方には思考の出力にかかわる前頭葉が作用)。

 したがって、「指の組み方」=「思考の入力」、「腕の組み方」=「思考の出力」という関係から、次のような4つのパターンに分類されるというわけです。

(1)うう型(右脳×右脳)……感覚でとらえ直感処理。明るく楽天的。自分好き。マイペース。

(2)うさ型(右脳×左脳)……直感で物事をとらえるも論理的に処理。個性的で負けず嫌い。

(3)ささ型(左脳×左脳)……分析的にとらえて論理的に処理。几帳面。努力家。真面目。

(4)さう型(左脳×右脳)……分析的にとらえるも直感処理。大雑把。おしゃべり好き。社交家。

 いかがでしょうか。

 自分自身でまず両手の指を組んでみて、次に両腕を組んでみて、以上の分類に当てはまっているかどうか、お試しください。もちろん性格判別法には、「医学的・科学的根拠がない」との批判も多く、正しいと断言できるものではありません。あくまで話のネタとして、飲み会の席などで仲間の傾向を判別してあげるのも一興でしょう。
(文=神樹兵輔/マネーコンサルタント)