再審公判を終え、記者会見する男性=19日午後、大阪市の司法記者クラブ
共同通信社

 少女への強姦と強制わいせつの罪で懲役12年が確定し、約3年半の服役後に被害証言が虚偽だったとして再審開始決定が出された70代男性の再審の初公判が19日、大阪地裁(芦高源裁判長)で開かれた。検察側が論告で「無罪は明らかで、虚偽を見抜けず誠に申し訳ない」と謝罪し即日結審。10月16日の判決で無罪が言い渡される見込み。

 男性は公判冒頭、起訴内容を否認し「無実の罪で服役させられた。警察、検察、裁判所の人は過ちを解明してもらいたい」と要望。被告人質問では「一審の裁判長から『(刑務所に)行くとしたら長いんやで』と言われた」と明かした。