京大とリプロセル、毒性のないES/iPS細胞用の凍結保存液を開発

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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は8月20日、NEDOプロジェクトの成果をもとに京都大学・再生医科学研究所とリプロセルが、毒性のないヒトES/iPS細胞用の細胞凍結保存液を開発したと発表した。同保存液はリプロセルが商品化し、8月24日より販売を開始する予定。

ヒトES/iPS細胞の凍結保存液には、一般にジメチルスルホキシド(DMSO)が用いられてきたが、DMSOは良好な細胞生存率が容易に得られる一方で、細胞の分化形質が変化してしまう可能性が指摘されている。

今回開発した細胞凍結保存液は、DMSOの機能を代替しながらも毒性を示さないため、再生医療分野だけでなく、幹細胞を用いた研究分野における新たな凍結保存法として期待される。