「黄シャツ男」に逮捕状=似顔絵公開、組織的犯行疑い―バンコク爆弾テロ・タイ警察 | ニコニコニュース

 【バンコク時事】タイの首都バンコク中心部で死者20人を出した17日の爆弾テロで、警察当局は19日、防犯カメラに映っていた黄色いシャツ姿の不審な男の似顔絵を公開した。警察は男の身元を特定していないが、単独犯ではなく組織的犯行の可能性が高いとみており、計画殺人の共謀容疑などで男の逮捕状を取った。

 警察が公開した防犯カメラの映像などによると、男は爆発現場となったエラワン廟(びょう)にバックパックを置いたまま姿を消し、その直後に爆発が起きた。警察は100万バーツ(約350万円)の懸賞金を用意し、逮捕につながる情報提供を呼び掛けている。

 男は、容姿や歩き方の特徴などから「外国人の可能性が高い」(情報機関筋)との見方がある一方、外国人に偽装したタイ人の疑いもある。男が外国人かどうかは「まだ定かではない」(国家警察報道官)という。

 国家警察報道官は地元テレビに対し、男のほかに「少なくとも2人」が事件に関与した疑いがあると指摘した。防犯カメラの映像を見ると、エラワン廟で赤いシャツの人物が男にベンチの席を譲り、別の人物と共に、男がバックパックを置くのを周囲から見えにくくしているような様子がうかがえる。2人はその後、足早に現場を離れたという。