動画投稿サイト「FC2」のわいせつ動画をめぐる事件で、京都府警サイバー犯罪対策課などが、わいせつ電磁的記録媒体陳列容疑でFC2米国法人創業者の男(41)の逮捕状を取ったことが20日、分かった。

 捜査関係者によると、男は2013年6月、実弟で関連会社「ホームページシステム」(大阪市北区)元社長の高橋人文(39)、同社社長の足立真(40)両被告=わいせつ電磁的記録媒体陳列罪と公然わいせつ罪で起訴=、動画投稿者の50代の男=わいせつ電磁的記録媒体陳列罪で略式命令=らと共謀し、FC2にわいせつな動画を公開した疑いなどがある。

 同社などから押収した資料の中に、男が社の運営方針について被告らとやりとりした記録があった。多くのアクセスを稼ぐ投稿者に対する報酬割合を、一般の投稿者より割高に設定するよう話し合うなど、わいせつ動画の公開をあおるような内容が確認されたという。男は米国籍を取得し、長期間日本に戻っていないとされる。