【カイロ共同】過激派組織「イスラム国」研究で知られるイラク政府顧問ヒシャム・ハシミ氏は20日までに、同組織がイラクとシリアの支配地域で大麻栽培を始めたとの情報を明らかにした。同組織はたばことならんで大麻の吸引を禁じているが「敵であるキリスト教徒やユダヤ教徒に売って金を得るのは適法」と説明しているという。

 キプロスやトルコの犯罪組織から種を調達し、イラク北部モスル周辺やシリア東部などで綿花に替えて大麻草を栽培。密売量は年間約450トンに上る。アフガニスタンなどから来た専門家が栽培に協力している。