【北京時事】中国天津市の爆発事故現場から約6キロ離れた川で20日、大量の死んだ魚が川岸に打ち上げられているのが発見された。危険化学物質が爆発した今回の事故との関連について、天津市政府は20日夜、市環境監測センターによる水質サンプル検査の結果として「(毒性の強い)シアン化合物は検出されなかった」と発表した。魚が死んだ原因は不明。

 死んだ魚が見つかったのは、渤海に流れる大規模河川「海河」の防潮水門付近。中国紙・新京報によると、川岸100メートル近くにわたり死魚が連なった。同様の現象は以前にも発生しており、最近では2013年に見られた。専門家らによれば、これまでは海河の汚染と関係があり、汚染で酸素が欠乏して魚が死ぬケースがあったという。