【ニューヨーク時事】米コロラド州在住のデザイナー、ジョシュ・ディバイン氏は21日、2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムをめぐる盗作騒動の渦中にいる佐野研二郎氏が群馬県太田市の施設向けに作成したロゴについて、「私の作品が由来かもしれない」と述べ、類似しているとの認識を示した。ディバイン氏は取材に、法的手段も検討していると語った。

 11年に発表したディバイン氏のロゴは、インターネットの用語の「dot」を円と直線で表現した。太田市が建設を進めている美術館・図書館「おおたBITO」が発表したロゴと似ているとの指摘が寄せられていた。

 ディバイン氏は「本当に盗作されたかどうかは分からない」としながらも、「デザインの盗作問題は業界を損ない、人々に悪い印象を与える。しっかりと話し合うべきだ」と強調した。