バーチャルリアリティーの最先端技術をアメフトの練習に活かす方法

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サッカーとかにも使えるかな?

巨大な男たちがぶつかり合うNFL。そのプレイには数々のテクノロジーが導入されていることが知られていますが、すでにバーチャルリアリティー(VR)までもが使われているんです。

サンフランシスコ・フォーティナイナーズやアリゾナ・カージナルス、ミネソタ・バイキングス、ダラス・カウボーイズの4つのNFLチームは、360度見回せるバーチャルリアリティシステムを導入しています。このシステムの開発元はスタートアップのStriVR。
それぞれのポジションから撮影された実際の360度の映像を見ながら、オフェンスとディフェンスでのプレーを確認できるんです。

ところで、市場にはすでに3Dを用いたVRシステムが存在しています。そんな中、どうしてNFLチームは実際の映像にこだわったのでしょう? それについて、システムの開発に協力したDerek Belch氏はこのように答えています。

人間の歩く動作が物を認識するのに非常に重要なんです。さらに、自然に歩きまわる他のプレーヤーを見ることも高速で即時の判断を行なうために必要です。もしゲームのように3Dキャラクターを登場させたとしても、体験者の脳はそれをうまく判断することはできないでしょう。


このVRシステムを導入したチームからは、すでに高い評価を得ているようです。例えばダラス・カウボーイズのヘッドコーチのJason Garrett氏は「システムを導入してから、すべてのプレーヤーのポジションや視点、手の動きなどをより知ることができるようになった」と語っています。

また、BelchはVRシステムは危険なプレーの再現にも利用できるので、プレーヤーの安全性を高めることができるとも述べています。さらに、暑い炎天下での試合をせずに済むという副次的な効果も。なんだか、いいことづくめですね。もちろんVRですから、プレーをリピートすることもできます。グラウンド上でさっきのプレーを再現して、と言われてもなかなか難しいですからね。

このVRシステムは現在Oculus Riftで動作しますが、今後HTC Viveなど他のVRゴーグルへの対応も目指しているそうです。今後、他のスポーツへのVRシステムの導入もありえそうですね!


image by Rommel Canlas / shutterstock.com
source: Fortune

(塚本直樹)

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