Grid: The Guardianの画像管理サービス

英国の新聞社、The GuardianがGridという画像管理サービスをGitHubにオースンソースプロジェクトとしてリリースしたと発表した。モダンなソフトウェア開発に関して新聞社が最初に考えたのではないかもしれないが、Gridは彼らの最初のプロジェクトではない。The GuardianのSébastien Cevey氏によると、Gridは昨年アジャイルで開発されたものだという。

Cevey氏によると、現在GridはThe Guardianのデジタルメディアで使われている画像の45%を管理しており、出版プロジェクトでかなり使われているという。システムは現在、300万枚を超える画像を保持しており、毎日20,000枚の画像が新たに追加されている。Cevey氏がこうした数字を説明したときに興味深かったのは、Gridの利用は完全に自発的なもので、約8か月前に使われるようになったにすぎないことだ。

Architecture Diagram Courtesy of The Guardian

Gridを支える技術について見ると、システムは非常にモダンなソフトウェアスタックに基づいており、Scala、ElasticSearch、Amazon Web Services S3 & Dynamo DB、そして中心的なUI部分にAngularJSが使われている。開発手法について、開発チームはプログラマ4名、UXアーキテクト1名、グループプロダクトマネージャ1名で構成され、デベロッパーアナーキーのバリエーションに従っている。ユーザのペインポイントを特定し、彼らのニーズに合わせてソフトウェアをどのように改善すべきかを特定するため、チームはユーザと密接に仕事をしている。Cevey氏によると、このアプローチは共感を生み、チームをプロジェクトの成功に専念させ、「マネジメント障壁による反感を消し去るのに役立っている」という。GridはApache License, Version 2.0のもと利用できる。