バンドエイド? いいえ、全く新しい投薬方法です | ニコニコニュース

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痛くない! 苦くない!

長い間、医学はもっと簡単に、そして患者に負担無く薬を投与できる方法を探し続けてきました。そしてついにノースカロライナ州立大学の研究チームが全く新しいお手軽な方法を開発! 見た目は普通のバンドエイドなのですが、実は皮膚が曲がってバンドエイドが伸びると自動的に薬が体内に入るという仕組みなのです。

一見、従来のバンドエイドそのものですが、その技術は革新的なものでした。バンドエイドの布部分はエラストマーでできていて、患者の皮膚に触れる側の表面にはマイクロカプセルが半分突き出してくっついています。で、そのマイクロカプセルの中には薬を含んだナノ粒子が入っていて、ナノ粒子が薬成分を徐々にカプセルの中に放出させている状態。

そして、エラストマーが伸びてピンと張ったとき…、例えばバンドエイドを貼って膝を曲げたとき、マイクロカプセルが左右から引っ張られることで上下に圧がかかり、カプセルの先端に付いた微細な針を通って薬が皮膚から体内に押し出されるようになっているのです。ちなみに、この針は人間が痛みを感じないほどに小さいものですが、薬が血流の中に流出するには十分な太さなのだそうです。

そして膝をまた伸ばしてバンドエイドが緩むと、マイクロカプセルはまたナノ粒子から流れ出た薬をカプセル内に補給して、次に膝が曲がるときを待つのでした。

こういった新技術は、関節炎に悩まされる人や慢性の痛みを訴える人に有効だと思われます。貼っているだけで痛みが引いていくなんてすばらしい! こんなの処方されたら、調子に乗って痛む膝を無駄に曲げ伸ばしして腕をグルグル回しそうです。

Top image by NC State Unviersity
source: NC State Unviersity

Maddie Stone - Gizmodo US[原文
(SHIORI)


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