台風15号、石垣島など直撃=最大瞬間風速、71メートル―沖縄本島・奄美接近へ | ニコニコニュース

 非常に強い台風15号は23日夜、沖縄県・先島諸島の西表島や石垣島などを直撃した。24日は沖縄本島や奄美地方に接近する見通しで、気象庁は暴風や高波、大雨に厳重な警戒を呼び掛けた。15号は25日には九州近くを進み、日本海へ抜けると予想される。

 15号は23日夕方から再び勢力を強めた。石垣島地方気象台では午後9時15分ごろに最大瞬間風速71.0メートルを観測し、同気象台では1941年の統計開始以来、最高となった。午後8時半までの1時間雨量も65.0ミリに上った。

 沖縄県などによると、強風で家屋が倒壊する恐れがあるため石垣市で住民や観光客ら31世帯52人が避難するなど、同県内で少なくとも約100人が避難所に身を寄せた。同市によると、数人のけが人がいるとの情報がある。沖縄電力によると、同市と竹富町などで約2万1500戸が一時停電した。

 一方、大型で強い台風16号は小笠原諸島近海から日本の東へ進んだ。次第に遠ざかる見込み。

 15号は23日午後11時、石垣島付近を時速15キロで北北東へ進んだ。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。半径90キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、南東側390キロ以内と北西側280キロ以内が15メートル以上の強風域。

 25日午前0時までの24時間予想雨量は多い所で、沖縄200ミリ、奄美150ミリ、九州南部120ミリ。最大瞬間風速は沖縄70メートル、奄美35メートル、波の高さは沖縄11メートル、奄美10メートル、九州南部8メートルの見込み。